看護師転職サポート。看護師さんの転職&キャリアサポート

患者さんの傍にいてこその看護師

    ●看護師と名乗れるのは患者さんの傍にいる時
    ◎子供好きだけでは小児科は務まらない 
    ◎移植病棟 — 他の病棟にはない感覚の中で、看護とは何かを問われる

看護師と名乗れるのは患者さんの傍にいる時


管理職になっても離れなかった第一線
=勤続17年目から師長ですが、管理職はいかがでしたか?
副師長の時には、それまでと業務的に大きな違いはありませんでしたが、師長となると業務の内容が大きく異なってきます。人事のこと、勤務表の作成、物品の管理、金銭に関わること、その他雑多な事務作業・・・そうした業務に追われることになります。
第一線から離れるのが一般的だと思うのですが、私は第一線からは離れませんでした。「最後までベットサイドにいます」と言って、スタッフと一緒に体を拭いたりしていましたね。ちょっとした雑務をしていて「師長、こんなこともするんですか?」と驚かれたこともあります(笑)。
もちろん師長の業務をこなしながらですから、全てができるわけではありませんが、できうる限り患者さんに関わっていました。
患者さんのベットサイドにいて、はじめて看護師だと言える
=ベットサイドにこだわった理由は?
看護師ならば、ベットサイドの仕事をしなければならない。「私は師長です」ではなく「私は看護師です」と言えるのは、患者さんと一緒にいる時だと私は思っていました。師長は肩書き、それ以前に私は看護師ですから。
師長の仕事でイライラしていたのが顔に出ていたんでしょうね。部下に「そんな顔をしていないで、体を拭きに行きましょう」と言われたことが何度かあります。そうして患者さんの世話をしていると、イライラが治まって落ち着いている自分がいました。「自分は患者さんのお世話をするのが好きなんだな」と実感しましたね。
大学病院に定年まで勤めましたが、辞めようと思ったことは何度もあります。でも、看護師以外の仕事をしたいと頭に浮かんだことはありません。

師長の仕事には、他の人でもできることが沢山あります。最初に師長になった集中治療部ではお金の計算もしていました。下手をしたら月曜日はただそれだけ!
看護師として自分にしかできない仕事があるなどとは言えませんが、それまでの経験があり部下と共に第一線で働いているからこそ、部下に対して「ここがおかしんじゃないん」「こうすればいいんじゃないの」と助言してあげられる。そうしたこともあったのではないかと思います。
肩書の役割とは何か ー 自分自身の鎧 
状態の悪い患者さんやご家族に対して、スタッフが何も言えない何もできない状況があります。
そんな時に必要なのが『肩書』だと思っていました。元気に退院される方にではなく、ご家族を亡くされて帰られる方に対して何かができるとすれば、それが『肩書』だと思っていました。
いち看護師ではなく、忙しい師長が様子を見に来る。会議が終わって夜8時過ぎに病室を覗き、まだいらしたご家族に声を掛ける・・・スタッフからそうした患者さんの情報をしっかりと集め「あなたの事はスタッフから聞いて知っていますよ。とても気にかけていますよ」ということを表に出す、これも役職者としての大切な仕事。
最後にご家族に納得していただけるのは、こうしたことではなかと思いましたね。

でもそのために沢山のことも犠牲にもしましたよ(笑)。自分の時間とか・・・とにかく朝が早い! 看護師の友人で「肩書きは鎧だ」と言った人がいました。私も同感です。
公平な立場を貫くための鎧、重たい状況で患者さんやご家族に向かい合うための鎧、それが無ければやはり傷つきますから・・・。
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